転職の扉

人材紹介エージェントが語る/建築・不動産業界で働く方に向けて/転職ノウハウBlog(+趣味、子育て・・・)備忘録的に発信していきます

人材紹介会社に登録に行く前にやる事、勘違を防げる現状把握 / ~家探しと仕事探しは似ています~

エージェントをしていた時、毎月数十人の方と面談をしていましたが、特に

①転職が初めての方

②とにかく今の現状が嫌でその環境から一刻も早く離れたい方

 

に多く見られたある共通点。

 

それが「自分自身の現状の把握ができていないのに理想・希望が高い」状態の方です。 

 

【例えば】

・事務の経験しかないのにいきなりマーケティングをやりたいと希望を言ってくる方

・現年収から+300万円も一気に給与を上げたいのに残業も営業もしたくない、事務職を希望する方

 

大前提でお伝えしますがこの転職が無理だとは言っていないのです。

ただやりたいとおっしゃるなら現在自己研鑽で何か取り組んでいるとか、面接でアピールできる何かがあるならOKです!

 

ですが通常、転職市場の市況感を度返しにした希望を抱いている方の転職は往々にしてうまくいきません。

 

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では家探しの時にはどうでしょうか?

 

引越しを考えていて町の不動産屋さんに行く方って多いと思います。

もしあなたが接客をする側の営業マンならこのようなお客さんが来たらどう返しますか?

お客A:

六本木駅徒歩5分以内、1K、風呂トイレ別、2F以上、オートロック、築浅物件・・・・

これで予算3万円で!

 

不動産営業マン:

「そんな物件ありません!!!!」、「仮にそんな物件あったら私が住みたいです」

 

こんな返答するのではないですか?

結局この方は予算を上げるか、値段の抑えられている地域を選ぶかなど妥協をするしかないのです。ですが転職の際にはなぜ妥協をしないのか、できないのか。

 

家を探す際は東京在住であれば六本木の地価が高いってことも知っていますし友人が1Kに住んでいて、だいたいこのくらいの家賃だったなど情報が入ってきますので県外から引っ越す人以外はこのような事にはなりません。

 

でも転職に関しては年収やキャリアステップなどまだまだシークレットな情報であるが故、なかなか相場観がつかめないのも事実です。

 

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エージェントを通じて転職活動を行うのであれば、まずエージェントを味方に付けなければなりません。「この人の転職活動を助けたい」、「なんとか希望を叶えてあげたい」と思ってもらえることも重要な事です。

ですが面談の中で冒頭の様な希望と現状が乖離していたら、こちらも案件が紹介できないですし、転職をしたいあなたも折角時間を作ってわざわざ面談に来たのに、求人が紹介されない事態となり、お互い全く利益を生まない時間になってしまいます。もちろんエージェント側はそうならないよう、最善はつくします。

 

これって恋愛でもそうですし、仕事でプロジェクトを進めていくうえでも同じことだと思います。

まず何からします?現状の把握ですよね!

恋愛だったら自分の強み弱みの把握かもしれませんし、プロジェクトなら問題、課題の把握からタスク、作業に落し込んで時間管理を行います。

 

「現在地も分かっていないのに目的地にはたどり着けませんよね」

 

【このブログで伝えたかった事】

希望を持つことも当然大切ですがそれと同時に転職をすると決めたのであれば、自分自身の職務経歴の棚卸を行ってください。まず現状を把握し、そんな自分にはそんな求人があるのか、この先どのようなスキルをつければどのようなステージに上がれるのか、こんな希望を叶えたいとかはエージェントに相談すればいいのです!